2006-01-01から1年間の記事一覧

☆009

そして俺は、なんだかよく訳のわからない会社で働くこととなった。 商品もないし、売り上げもない。 社員10人ほどの会社だったが、実体のあるようでない、仕事をしていた。 待遇は社会保険なし、厚生年金なし、月25万。 実際そこは会社より、工房と呼ぶほう…

労働ということ

ついに働き始めました。 実に半年振り。 ま、こんなこと書くと誤解されそうだけど、犯罪行為にほど近い仕事です。 ほら、ライブドアとかで問題になった、第三者割り当てをうまく使った株ゲーム業です。 あれのノウハウを勉強しております。 一ヶ月もあればマ…

Super dry

もっと楽しくなりたい。 それが禁断症状の始まりである。 もっと楽しい? いったい何が“もっと”で何が“楽しい”なんだろうか? 足りない? タリナイタリナイ。 いつでもひどくdry。Super dry。 体が覚えているある状態。あの状態。この態。

そんなことしか

29歳までに小説家としてデビューしたいと考えていた。 なんの根拠があって29歳なんだ、と問われたら返す言葉もないのだけど なんとなくそのくらいまでに自活する道を作らなくてはならないという 強い脅迫観念があった。 周囲の反応はもちろん冷たい。 30近く…

空間の話

空間に興味がある。 時間と同軸の空間のことだ。 空間は在るのだろうか? 時間は在るのだろうか? 寝る前にふと考えてしまうことがある。 そんなもの在っても無くても同じじゃないか。 社会人としての私は毎晩そんな結論でお茶を濁し目をつぶってしまうのだ…

感動。絶望感、排他的ムード。

人々に軽口で色々なことを吹聴しているうちに、何が本当のことだか分からなくなってきた。 そもそも本当とはいったいなんなのか。仮に何かの物事で(例えば音楽なんかで)、リアルだな、なんて感じる瞬間があっても、リアルと感じる自分すら、そんな認識の第…

気の合わなくなった友達とのこと

誤解しないでいただきたいのですが、ボクは彼のことが嫌いなわけではないのです。 これは誓ってもいいけど、本当の話です。 でも彼の何にも興味が持てなくなってしまったのです。それも突然。 昔はさもない話で朝まで語り合えた仲なのだけど、それもセピア色…

美文体の練習

嫌いなだけどやらないと・・・。 南朝の年号延元三年八月九日より、吉野の主上御不豫の御事ありけるが、次第に重らせ給う・・・。 やっぱりやめた。

一 文章とは何か

言語は行動や状態の“微細”な変化・変容の様を伝えることが可能である。 言語は思想を伝える伝達機関であると同時に、思想に一つの形態をつける、まとまりをつける、という働きを持つ。 感情表現としてあれば、行動の方が直接的で即効性がある。 そこに言語を…

wants

こんな朝にはお前が欲しい。 お前だって? お前って誰だよ? お前はどちらかと言えば指示代名詞で一般的なあんた、あんた。 不遜な呼び方だな、あんたなんて。いったい自分は何様のつもり? 何様のつもりなんて言ってるあんたは何様のつもり? ちょっとした…

jibun wo jibun kara kirihanasu

徹底したビジネスマン、ナンバーワン風俗嬢、政治家、料理長クラスの料理人、村上春樹などなど。 客観に対して誠実であることはどれほど難しいことだろうか。 つまり自分と自分を切り離して客体に成り、言葉や匂いなどの体験と知識をまるで他者のように感じ…

あいあむ羊

一時的なことだとは思うんだけど、活字の世界で自由に動いている実感がしっかりとある。 手に取れるくらい、持ち上げてぶん投げられるくらい、はっきりと目の前にある。 なんとも言えない。気持ちが良くて、本当に。 じつに自慰的な快感です。が、

思考の鉱脈

ふつふつ、と気持ちのよい音を立てながら、思考の鉱脈から、創造物が湧き出してくる。 ボクはそいつを両手で掬い上げると匂いを嗅いだ。 いいにおいだ。 ボクの中でじっくり熟成された創造物が放つ香り。 意外と、それは無臭で透明で。指の間から零れるサラ…

短編小説の話でヘミングウェイ

目下はまっているジャンルといえば、 論理学と短編小説で。 皆さんがどれほど論理学に通じておられるかわかりませんが、 「黒いカラス」とかちょっとキャッチーな言葉がたくさんあって 面白いです。 同じくキテルのが短編小説。 なぜこの時期短編小説なんだ…

祝電☆

ボクのかつての恋人が女児を出産! 写メが送られてきたのだけど、本人にあまり似ていないので たぶん旦那さん似なのかな、なんて思った。 奇妙なものだけど、なんかすごく嬉しかった。 ボクは彼女のことを十分理解してあげられたとはいえないけれど、 彼女が…

さびさひ

となりのおっさん。 生活保護受給者である。 御歳かぞえて52歳(くらい)。 かくいう私も無職になって7ヶ月目が経つ現在、未だに再就職のめども立っていない状態で もはや気になることといえば、となりのおっさんの動向ばかり。 おっさんも負けじ劣らずの暇…

わかったから、話を聞いてくれ

机を揺すりながら、男が激しい口調で老人を詰問している。 いったい何がそんなに大事だってのだ。 老人ははげた頭を摩りながら、俯いている。 男は、遊撃の腕を緩めるつもりはないようだ。 一層大きく机を動かすと、編み紐のブーツのつま先で、老人の脛を蹴…

優しい気持ち

優子ちゃん。 なんて素敵な名前だろう。 優子ちゃん。 いいね~。 優しさにひどく飢えているときだから、名前にだって食指は動く。 こればかりは、どうしようもない。

ware nakinurenaishi, kani tomo tawamurenai

口内に炎症を発見す。 口内炎と察す。 なんじゃこれは、と訝り辞書を引くと、免疫力の低下やストレスが原因だとある。 そういえば、昨今めっきり寒くなった。仕事探しにも疲れている。 もう一ヶ月間活動しっぱなしなのである。 こんなことならさっさと仕事を…

結局のところにある、結局でないもの

私は、非常に頻繁に、嘘をつく。 もちろん、自分に対してだけだ。 人にはしない。 嫌われちゃうから。 嫌われることは、怖い。 人は、それを義務教育を通して学ぶ。 いや、少なくとも、私はそれを学んだ。 私は嫌われ者で、ずっと一人だったのだ。 自分で選…

町田ワールド

「俺、高校のとき、うどん部だったんだ」 「なんだそら」 「まあいわゆるクラブ活動だ」 「うどん部、って、なにすんだよ」 「まあ、うどん全般だな」 「なんだよ、うどん全般、って」 「河原のアパラ」 より

秀雄からランボウへ

創造というものが、常に批評の尖頂に据っているという理由から、芸術家は、最初に虚無を所有する必要がある。

世界の終わりの言葉

戦いや憎しみや欲望がないということは、喜びや至福や愛情がない、ということでもある。 絶望があり幻滅があり哀しみがあればこそ、そこに喜びが生まれる。 絶望のない至福なんてものはどこにもない。

21世紀の日本の私

経営なんて高邁な言葉を弄し居ってからに、不届き者、成敗いたす!ジャリジョリ、ぐああ、たった一一度でいいから、お前の口から、おとっつあんって声が聴いてみたかっ・・・。 あんた!? あんた、しっかりおしよ!ねえ、あんた、と目覚めると、朝だった。 …

プロレスという名のドラマ

今日、WWEを観戦しに葡萄館まで行ってきた。 大の男がうぉうおう言いながら殴り合っているのを見て、いったい何が楽しいのか? ひょっとしてあんたゲイ? リアルさが足りないよね、プロレスは。やっぱりプライドでしょ。 いやいやいやいや、何を言っているの…

ふざけんじゃねえよ、午前六時前

あと15分で午前六時であるのに、ふざけたタイトルもあったものだ。 ブログを読む人はどんな人だか、あなたは考えたことがおありだろうか? 。・・//***―4444 結論から言いましょう。 それは、これからまさにブログを書こう(もしくは書き終えた)という…

明日、また面接があるのごたる

「69」なんて読まなければ、ごたるなんて方言は使わなかった、とまで言うつもりはないが、ボクの佐世保の知識は今とはまったく別のものになっていたことだろう。 だからって別にどうってこともないのだけど、なんとなくごたるを使ってみたくて、村上春樹的…

明日の前に

映画や小説、音楽の中でちょっとシャレた言葉というのがある。 例えば、今すぐに、というべきところをあえて、明日が来る前に、と言い換えたりする。 蓋し、クールである。 まあ、じゃあ、俺もやってみようかなと思い、頭を絞ってみるも、浮かんでくるのは …

☆008

うおお、未来が見えねぇ! 俺は自暴自棄になり、毎日酒を飲んでは、新聞をさかさまから読む練習を適当にやった。 そんな俺を見るに見かねたのか、エレコムは次の仕事を紹介してきた。「今度はいったい何の仕事だよ、俺はもううんざりなんだよ! 俺は、あのビ…

☆007

スクラップ屋に廃棄処分したビアサーバーはあるはずだった。しかし現実的に言うと、もうなかった。「ずいぶん前に、どっかの社長さんが持って行ったよ」 俺は車を走らせて青山へと向かう。 その社長が住む家が青山にあることがわかったからだ。 「単刀直入に…