2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧
もちろん週末は休みである、という工員もいる。 だからこそそこに発生した仕事を片付ける工員も発生する。 つまり、工員に休みはない。
人間が、そのありのままの姿を批評する姿ほど、滑稽なものはない。違うだろうか、否? よく人は言う、その上でさあ~、なんて。副詞的に。 「え、どの上?」とかね、聞きたいのを、拙者はガマンしてですなあ、いるのですよ。そう。偉そうにさ。 はあ・・・。…
工員は、単数名詞ではない。 工員は自分を呼ぶときでも、我々、という。 工員は、単数名詞ではない。 工員は自分を呼ぶときでも、我々、という。
我々のパーツのもっと細かい部分を担当しているのが女子部である。 彼女らの勤める別棟では、いつもラジオが流れているという。
体が丈夫で、単純労働に慣らされた工員たちにも、本当の苦しみの時が。というのは午後2時だ。
学校で流れていたのと同じチャイムが流れる。 午はんを食べに工員は外へ出ます。 薄暗い建物から出て、マスクを外し、大きく伸びをして、空気に漂う食事の香りを吸い込み、 ある工員は煙草の火をつけ、またある工員は缶コーヒーのプルトップを空けて、またあ…
流れてきたのは鉄の何か。 これだけでは何か判別できない。 青く塗られた鉄のフレーム。大きな魚の顎の骨が、今、目の前まで来た。
「当工場では、あらゆるものを作っている、と言ってしまってよいかもしれません」 「そして同時に」 「そして同時に、この世の何も作っていない、と言うこともできます」 「当工場では」 「当工場では・・・・」
「こんにちは。 今日は皆さんに『工場』について話をしたいと思います。 突然ですが皆さんは工場と聞いて何を思い浮かべますか?」 ざわざわ、ざわざわ。 パン?ロボット。いや、車、船! 「そうです。 この世には様々な工場があります。 食品、機械、乗り物…