2006-10-17 ☆007 #小説 スクラップ屋に廃棄処分したビアサーバーはあるはずだった。しかし現実的に言うと、もうなかった。「ずいぶん前に、どっかの社長さんが持って行ったよ」 俺は車を走らせて青山へと向かう。 その社長が住む家が青山にあることがわかったからだ。 「単刀直入に言いますと・・・」社長は、そのビアサーバーはもう売ってしまった、と答えた。 誰にですか?差し支えなければ、教えてくれませんか? 「差し支えは、ある」 俺は俺の相棒を失って、またただのカウチポテトに戻った。