明日の前に

映画や小説、音楽の中でちょっとシャレた言葉というのがある。

例えば、今すぐに、というべきところをあえて、明日が来る前に、と言い換えたりする。
蓋し、クールである。

まあ、じゃあ、俺もやってみようかなと思い、頭を絞ってみるも、浮かんでくるのは
牛乳の替わりに、白濁の液。
若かりし日は、女性を弱いものだと思っていたあの日、麺棒に到っては、万人が気持ちよいと感じる棒、と詩心の欠片もない、ひどい表現が出てくる。

白濁の液では、誤解が生まれるし、女性を弱いものだと思っていたあの日では、女尊男卑に繋がる恐れがある。麺棒は確かに万人が気持ちよいと感じられるツールではあるが、棒、という表現にいささかの問題を感じる。

ってところで自分は気づいた。
そうか、キャッチフレーズじゃないのだ、何も名詞に焦点を当てることはなく、どちらかといえば、もっと普通の歌なんかを改造してみれば、良いアイディアが浮かぶのではないか、と。

うんで、出来たら硬い表現を使っている古い歌が良いだろうと考えて、さっそく「ふるさと」で作ってみた。

「 バニー 追いし、追憶の中に浮かぶ緑の丘よ、 ルアー使わず行けちゃうアイツ、キャッチ アンドリリース大事だぜ、 海へいずる蒼いロード。 人だけが持つ無限の想像力、は、goes around even ナァーウ、 たとえ地球が滅びたとしても、これだけは残るはずさ、ふるさと~ 」

ええ、朝から、完全に自分の世界でした。