2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

自由律俳句

気がつくと工場員はいつもどこかで自由律俳句を読んでいる自分に気がついた。 放哉や山頭火などの作品を読み散らかした後に必定、大橋裸木にたどり着いた。 そこまでの時間約3日。三ヶ月の余命という都合を鑑みても、まあ結構早いほうだと思う。 それはつま…

余命三ヶ月の工場員

余命三ヶ月の工場員は色々な余命三ヶ月を考えてみようと思った。 なぜならば、余命三ヶ月というのは世界一周するにはちょっと短いし、 何もしないにしてはちょっと長過ぎるからだ。 病室のベッドの上で天井を眺めていた工場員は 手始めに余命三ヶ月五十音を…

単なる思いつきを発展させられない

そもそも単なる思いつきなんか発展させる必要すらない。 何かを作りたい。 そんな欲求を抱えている工場員は思いつくままに絵を描いたり、 文章を書いたり、音楽を作ったりと世の中の大半の人達が 一度は手を汚すあろうクリエイションのまねごとはしてみた。 …