介護入門 ~モブ・ノリオ~

春秋の全掲載をチラ見して、読みにくさにうんざりしてしまい
けっきょくまだ読了していない。
読みにくいってのは致命傷だね。
構成ってのを少し考えないとイケないね、作家たらんとする者は。
ってこれは春秋側の都合なわけで、モビーのせいではないね。

ネットを見ると、
介護保険や福祉予算の削減に肯定的な石原慎太郎に受けたんだ、
みたいな言い方をされていますが、
とどのつまり時代を上手に読んだ作者の作戦勝ちだったのでしょうね。

ラップ・大麻ニート・介護。
現代を語る上でのキーワードをブレイン・ストーミングをしたのち、
出たものを並べてストーリーを作り出す。
村上春樹流ですけど、大したものだと、改めて感心しました。

あれからぜんぜん書いていないけど、今は何しているんだろう?
枯渇しちゃったかな。

芥川賞を獲っても書き続けられない作家が多い。
継続的に書き続けられなきゃ忘れられちゃうし、作家自身のテンションも下がる。
結果としてより書きにくい状況が生まれる。
悪循環だなぁ。

実際問題、メディアの加速度が増しているので情報を小出しにして
情報不足を強引に引き起こす、という面も出版社側は意図しているのだろうけど
要は実力がなきゃだめなんだね。

牙を磨いていることを願います。