2006-08-21から1日間の記事一覧

事の始まり

岐路 ―――― 本通りから分かれたわき道。横道。 3月4日。4時ごろ 淡いブルーに染まった早朝、東海道線が通る線路から100mも離れていない、小学校の前。 一台の自転車が倒れている。 電信柱にぶつかって砕けたライト、倒れたはずみで皮製のサドルはアスファルト…

フィリップ・マーロウの世界観と存在の耐えがたきサルサ

最近、特にこれという理由もなくレイモンド・チャンドラーの小説をよく読む。 たまたま近所のBOOK OFFで100円で購入できる機会に幾度か恵まれたことがきっかけだけれど、 実際に触れてみるといわゆる探偵物やハードボイルドがこの作家を端に発していることが …