物心ついた時からずいぶんいろいろと眺めてきたけれど、
やっぱり芥川賞って不思議ですね。
『介護なんちゃら』が受賞したと思えば『沖で・・・』が得る(古い話です)。
審査員に石原慎太郎氏がいるのが賞の基準の唯一の救いですが・・・。
ポップにいくか、純文学で行くのか。
これは作家を目指している方々の大きなハードルだと思います。
そもそも山田詠美、村上龍さんが審査委員をやっている賞って、それほど重要なのかな、と(両者ともに素晴らしい小説家だと思います)。
風俗的な小説(俗人的価値観に基づく小説)の価値判断って、ボクはあまり評価してないからかもしれません。
風俗的であること=芸術ではない、という価値観に根ざしている、一つの偏見だと思いますが、
みなさんいかがですか?
小説がフィクションである以上、フィクションの大御所に審査されたいところでしょう。
想像力。
あくまで総合だと、ボクは思います。リアリティーが作品の質を高めるのは確かで、それを疑う余地はありません。
しかしながら、僭越ですが、リアリズムを追求した結果得られる物語というのは言伝で足りると思うのですね。
言いすぎかな。
文壇という極めて限られた価値観の中で、突出した才能を持っている人を発見するには、
やはり村上春樹氏を向かいいれない事には、話が始まらない気がします。
ファンタジーと揶揄されても、所詮は想像力の結晶、小説。
ボクは、新しい文学を創り出したい。
板前的な発想だとは思うけれど、そういうことが言いたかった。