#その他音楽

今までの音楽、これからの音楽 7

今回で、この話は終わる。 予想していた以上に長引いてしまい、自分でも驚いている。 一匹の羊のたわごとはある結論を今から導き出す。 ★★★ ビートルズの破壊者としてのピストルズの圧倒的な成功がもたらした、強力な地盤を引き継いだオアシスは、再び時代の…

今までの音楽、これからの音楽 6

勇気付けから突き放しへと、ブリット・ポップは変質した。 「とにかくオレたちは、一人なんだ」 完全な個人主義の到来。21世紀は「人間は個人」であって、何ものもそれを侵すことはできない。 孤独な考え方じゃないか。 ボクは、20代前半の時に、そんな風に…

今までの音楽、これからの音楽 5

前号に「『OASIS』について書くことはない」と書いたが、それは「OASIS」というバンドとボクとの関係をうまく語る言葉を知らないというだけで、彼らの歌について全く書くことがない、と言っているわけではない。 例えば、彼らの代表作の中に「Live forever」…

今までの音楽、これからの音楽 5

1996年、ボクがイギリスに渡ったとき、人々はもちろん、エルビスになんか目もくれていなかった。 「OASIS」 このバンドについて今のところ語ることは、ない。 断っておくと、ボクはこのバンドを誰よりも愛したし、誰よりも憎んだ。だから決して悪い意味には…

今までの音楽、これからの音楽 4

「 Tutti frutti(トゥッテイ・フルッティ)」 リトル・リチャードの'55年のヒット曲をエルビスがカヴァー。 「Wop bop a loo bop a lop bam boom!」と軽口な呪文で始まり、一小節ごとにマシンガンのような鋭いギターのカッティングが追いかける。 聴いてい…

今までの音楽、これからの音楽 3

ボクの音楽体験は「レイ・チャールズ」から始まる。13歳の頃だ。 サントリーウイスキーのCMでレイがカヴァーした、英語版「いとしのエリー」を、(どういう訳か)いてもたってもいられないほど、欲しくなったのだ。 歌詞を忘れちまったんじゃないか、ってほ…