出世した工場員

出世したとは言い件、所詮勤め人。何ら昨日と変わりはないさと嘯いてみても周りが放っておかない。

ども、工場員改め、超工場員です。

まさか、とは思った。

ホントかよ、とも思った。

嘘だろ、と思ったときにはそれが叶っていたため、ことさらにに驚愕するわけでもなく、んだから喫驚もしねえわけで。あるがままに受け止めてへいへいといった。

俺はついに達成したのだ、そう思った。
20代の頃から艱難辛苦、四苦八苦、五臓六腑に九十九里浜、やっとこさ前へと進むことができた。
私は嬉しかった。ハッピーだった。いえーい、と俺は言ったのさ。