元日二日目の工場員

山口県の雁木という名の日本酒を飲みながら、
BSでDlifeという米英や韓国のドラマばかりを放送しているチャンネルを見ている工場員は
「ああ、今年も始まったな。2015年だね。始まったね。ビギンという名のバンドがあったね。
一曲も知らないけど」などと思っていた。
酒を入れたところ、少し小腹が減ってきたので大根おろしを擦って蕎麦を茹でて
ずるずるとだらしのない音をたててすすりながら食べた。

今日は11時頃目覚めて、シガテラという古谷実氏の漫画を何年かぶりに熟読し、
それに飽きると階下へ降りて食事、それからしばらく資格試験の勉強をしたる後に
ゴルフの練習へと現代ゴルフへ向かったのだった。車を運転しながら、なぜだかまだ少し
腹の減っていた小生は中途ミニストップへ立寄り、UFOという名のカップ麺の焼きそばを
購いてその場で豚のようにむさぼったんだった。
随分と奇異なものを見るような目で見られたが、故無きことでもなかろう。

さて、ゴルフの練習場に到着し、都合7箱を打ち終わると帰宅。
右手の中指の付け根の皮がむけておる。
それから弟の買っているフレンチブルドッグの散歩に出かけ、
ビールを二本飲み、そういえばと昔にかった雁木を台所の奥にある
洗濯機置き場から取り出すと、ぐいぐいと飲みにかかったのだった。
広島では店で頼むばかりのこの酒を何の遠慮もなく飲めるというのは
なかなかの贅沢。そうして随分酔っぱらった者だから文章が書きたくなって
こうして書いているんだね。

工場はそう思った。