工場員は過去を思い出す

ムルソーよろしく「母が死んだでペロン」
と舌をだして首を45度傾げて笑ってみた

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母は死んでないし、というか異邦人でもあるまいしさ。
なんといっても自宅謹慎中の身であるよ。どこへもいけない。

そう。9万円がとこの借金をしているのである。


たかだかそんなことであはは、うける。


と嘲笑しているあなた。


そうねえ、例えば、コンビニエンスストアーのレジスターで液晶に「5090」と蛍光色の緑色が光っていたにも関わらず店員が、「5091円でーす」と口にしようものなら、

「5090円ですよね?」
と間髪入れずつっこむくせにさ。

俺は欲しいよ。
そんなときに迷わず5091円渡して彼女がそのことに気がつくかどうか、待ってみる余裕

すべるなあ。



日々、男は試されている。
「お前は本物の漢(オトコ)なのか???」ということを。

では本物の漢とはどういった類いの生き物なのか。


・・・なんていう話しをするわけがない!!!!
だってタイトルは「過去だからね!」

工場員はそこまで一人ごちると空に目を移した。
河川敷には昭和的な光景、すなわち幼子と手をつないでいるお母さんのながーい影とか
嬉々とした風で跳ね回る柴犬、それを抑えようとしている少年、二人乗りで自転車をこいでいるテニスラケットを抱えた女子高生、へたくそなスイングを繰り返すジャージィー姿の老人。

「昨晩、夢をみたんだ。昔の女の子のことさ」

そう、そんな時は大抵どうしたってどうしようもないような穴蔵に入ってしまった時。

・・・はあ、らしくもない。