工場員は躁鬱病にかかっています

月曜日に起きると、もう金曜のよるのことを考えている。
17:45、チャイムが鳴って、各々が手袋や帽子を外して、タオルで首元を拭ったり、煙草に火を点けたりしている。そこに漂う空気は、青い靄がかかっていてどういうわけか人々の心が少し和らいでいたりするから。

―――― もちろん、それは工場員が見た、寝ざめの布団の中で見た、白日夢。 なぜといって、今は月曜日の午前7時30分なのだ。

工場員はコンピューターのスイッチを入れて、iTunesを起動させる。
一曲目が大切なのだ。 煙草と一緒だ。 ビールと一緒だ。 

なんたる俗物だ、この工場員。 堕落している。
発想が・・・。