2008-08-16 工員は息を抜く 工場員 #小説 午前中の仕事が終わると、油と埃が入り混じりオレンジ色になっている手を洗う。 地下一階にある食堂のいつもの席に座り、何に従い従うべきか考えていた。 「金か、それとも人間か」 またいつもの問答だった。 チャイムが鳴り、午後が始まった。