ある工場員の考えたこと

さいきん食事時に「いただきます」と口では言っているけれども、心から思っていない。感謝という気持ちがあまり起きない。
 「ちょうし乗ってんじゃないの?」
 「そうかもしれない」
改めたときにはもう遅かった。携帯が壊れてしまったのである。

これは控えめに言って、罰である。と私は思う。
知っている人は知っていると思うけれど、これはコレで実は結構な一大事で、メアドや番号が一切合財なくなってしまい、いきなり通信不能な人に。。。常に受身の態勢で生きることを突然に強いられる、いわば修行である。と私は思う。

バックアップ。バックアップさえ取って置けば・・・。昔から転ばぬ先の杖、備えあれば憂いなし、なんて言葉がありますが、しまいにゃ取らぬ狸の皮算用って。・・・く、現代人ってやつわ欲深い。

行けねえ、行けねえ。







---閑話休題---












昔から友人の一人は、「俺はメールはしない」といって憚らなかった。だからこの人にメールするといつも返事の代わりに電話がかかってくる。しかもメールして5分以内に。
彼がそんなことを言い始めたのはいつだっかな~?
携帯のメールが当たり前になっていた頃だから、8年くらい前か。その頃は、こいつこんな便利なもんを使わんなんてアホなやつだな、位にしか思わなかった。同じように、コンピューターなんか要らない、と嘯いた家の親父は今やデイトレーダーである。
世界は動いているね。
しかし彼は動かなかった。彼は今もメールすると電話を掛けてくる。
いま、なんとなくだが、彼がなぜそんな風になったのか、少しだけわかる気がしてきた。


今日、電車の中でそんなことを考えた。