超絶工場員になるためにはどうしたよいのだろうか。
より多くの金を稼げばよいのだろうか?
まあそれはとりあえず間違いのない路線なのでおし進めるとして、どちらかというと教養の部分をより高めたいと工場員は思った。
自分に足りないのはどんな知識だろうか?どのような知性だろうか?
しかし、そんなものはたくさんありすぎてまったく茫洋としており、何かをさしあたって始めるには最悪のスタートラインといえる。
そんな大仰なことを考えるのはやめて、どんな知性を補完していきたいか考えてみたところ、工場員は哲学と世界史という回答にたどり着いた。
なぜだろうか?
哲学と世界史には、果てしないロマンを感じるのである。なんというか、その二つの言葉からは伝説が立ち上ってくるのである。
いいじゃない!
憧れ、ロマン、伝説・・・・いいキーワードだ。
俺はそれを手に入れるぜ、つうか、手に入れるぜと願った時点で実はそれは半分手に入ったのと同じことなのだ。
後は予定を立てて遂行するのみだ。
工場員は、またぞろ道なき道を切り拓く。新しい景色とそこに漂う空気を楽しむために。