例えば雨の日の傘みたいな、そんな機能的な文章を書こうと日々努めている。
例えばどんな文章が―――雨の日の傘のように―――機能的なのだろうか。
落ち込んでいる人を励ます文章や、勇み足の人をたしなめるような、そんな文章が
機能的なのだろうか。
ボクは違うと思う。
真に機能的な文章とは、逆説的だけれども、まったく役に立たない文章のことだと思う。
例えば、晴れの日の傘みたいな、雨の日のサングラスみたいな、本来の目的と現状がものの見事にすれ違っている文章が、ボクは機能的な文章だと思う。
教訓とは(往々にして)適材適所からは学びにくいものだからだ。
しかしながら、ボクは雨の日の傘みたいな、そんな機能的な文章を書こうと努めている。
逆説的だけれども。