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カウチポテツは労働をしない。

これは事実である。もっと言うと、カウチポテツは広義において、労働を嫌悪している。

これはイギリスの笑い話なのだが、
「もしソファーの隙間に挟まったポテトチップスの欠片を取る作業を行動と呼べるのならば
カウチポテツにとって掃除機をかける作業は、戦争とほぼ同意義だね」

今の皆さんの「しら~」っとした顔が浮かびました。
そう、これはジョークとしてもまったくつまらないしぃ、意味も通りにくいのでえ・・・。

しかし私は、この空気にほっとしたりもするんです。

上はまあ一般論。

私が言っている「カウチポテツ」というのは、昔風に言えば愚連隊?
今風に言えば、チームとでも表現されるのでしょうか。

とにかく私は、某大会社で組織ぐるみ犯罪に巻き込まれ、退職を余儀なくし、ちり紙交換のバイトをして、オレオレ詐欺の会社で働き、そこもなんだか訳の分からない理由で辞めさせられ、兄貴にはどやされるし、久々にこの世を呪った。その結果からか、かなり社会が信用できなくなった。

しかし、かといって1ヶ月間、ただテレビを見て日長ゴロゴロしていられるほど、私の胆力は強くなかった。不安になってしまうのである。

そして、私は頭を捻って『カウチポテツ』を世界に創出させたのである。

『カウチポテツ』はとっくの昔から都会に存在していた。
しかし、名前がなかった。

属性は、夢見人、年齢層は青年期と中年期の間である。














あなたはカウチポテツだろうか?