さて、とオレは考える。布団の中で考えて、風呂、トイレ、気が付くと行住坐臥、さてさて、これからどうしたもんだ、と繰り返している。
今、昼下がりで、ベッドでゴロゴロしていると
田舎に住む弟から電話があって。「もしもしやっちゃん?」やっちゃんとは泰樹、つまりオレの地元に住む家族からの愛称でYO!
つぅことは、オレは田舎に住む両親とは別れて離れた土地で暮らしている。
久しぶりでもないんだけど、でもさあやっちゃん、heロちゃんはそんな風に話す。
「それって考えようによっちゃっちゃあ、毎日日曜日ってコトじゃん?」
さすがブロウ、
heロちゃん。
heロちゃんは、ヒップホップDJで生業を立てようとしているチャレンジャー。
つぅのは、DJだけで生活できる人間の数は
それだけじゃ生活できない人の数と比すと、圧倒的に
少ないようで、heロちゃんに言わせれば
東大入試より間口は広いが、赤本がない分、卒業できる人間=それだけで飯喰える人間は、生まれにくい環境、つまーり、俺の方がある意味、東大目指しているより困難な道を進んでいるね。
蓋し、その道は過酷である。とボクが思った。
たかだか口に糊することすら適わないDJ業。
金稼ぎというより、密教の荒業の風格さえ漂わせる。ボクにはという話ね。
悟れるか悟れないか、位の世界。
その成功の確率はもはや宝くじなんぞの比ではない。
つぅ訳で、DJに人生を賭けてるheロちゃんを負け犬だとは言わせない。
オレはheロちゃんを尊敬している兄貴さ♪
そしてつまり、それがオレの人生観ってわけ。