☆2

さて、とオレは考える。布団の中で考えて、風呂、トイレ、気が付くと行住坐臥、さてさて、これからどうしたもんだ、と繰り返している。

今、昼下がりで、ベッドでゴロゴロしていると
田舎に住む弟から電話があって。「もしもしやっちゃん?」やっちゃんとは泰樹、つまりオレの地元に住む家族からの愛称でYO!

つぅことは、オレは田舎に住む両親とは別れて離れた土地で暮らしている。

久しぶりでもないんだけど、でもさあやっちゃん、heロちゃんはそんな風に話す。
「それって考えようによっちゃっちゃあ、毎日日曜日ってコトじゃん?」

さすがブロウ、
heロちゃん。

heロちゃんは、ヒップホップDJで生業を立てようとしているチャレンジャー。

つぅのは、DJだけで生活できる人間の数は

それだけじゃ生活できない人の数と比すと、圧倒的に

少ないようで、heロちゃんに言わせれば

東大入試より間口は広いが、赤本がない分、卒業できる人間=それだけで飯喰える人間は、生まれにくい環境、つまーり、俺の方がある意味、東大目指しているより困難な道を進んでいるね。

蓋し、その道は過酷である。とボクが思った。
たかだか口に糊することすら適わないDJ業。
金稼ぎというより、密教の荒業の風格さえ漂わせる。ボクにはという話ね。

悟れるか悟れないか、位の世界。

その成功の確率はもはや宝くじなんぞの比ではない。

つぅ訳で、DJに人生を賭けてるheロちゃんを負け犬だとは言わせない。

オレはheロちゃんを尊敬している兄貴さ♪

そしてつまり、それがオレの人生観ってわけ。