the 10th story ~ 可愛らしさ もう一歩 ~中

ミッキミッキミッキミッキミッキミッキーマウス M I C K E Y M O U S E ♪

これだけで「フルメタルジャケット」が浮かんじゃう人だったら、絶対にあたしともめたりしないのに、残念ながらミッキーはスタンリーキューブリックなんて知らなかったし、ウディ・アレンだって、肝心のウォールトディズニーだって怪しいものだったよ、これが。

あ、蛇足なんだけど、あたし英語がvery well。ex-友人で留学してたミエちゃんより、そのex-ex-彼氏で脳みそがピーナツバターで出来ていたカズくんよりも、ずっっっっっっとね。
二人とも留学していたけれど、全くなんてことはない、アメリカくんだりまで出掛けていってどこのカップルでもしているような、イモ洗いと貝探しに熱中していただけで、すれっからしになっただけだったわ。

日本はさぁ

日本には

日本ってことが。日本にいるから

日本だけ~~日本の~~~日本にいると・日本では・日本~にほん、ニホン、ニッポンぽん。。。

うんざりするわよね、留学帰りのあの会話って。でもその辺スーパークールで余裕の塊のあたしは尊んでて、ヘーイ、なんて言って向こう風に歓迎ムードを作ったりして。って、本筋からはかなりずれちゃったわね。

まぁ、これだって、ミッキー事変の一部だって言えなくはないんだ。だって、何があたしをへこませるって、あのミッキーは何故だか解らないけど、英語がフォッキン達者だったのよぉ。
それって幾らなんでも許し難いことだと思わない?だって、あの子は日本に住んでいて、もともと外国ったって台湾の人で、高校だってまともに行ってないような有様だったのに、中学校の頃から毎回英語の成績が良くって、イングリッシュスクールだって通っていたことのある、あたしより英語がうまいなんて。それって、正直、すごいショックだわ。でも、うまかったのよ、実際。シャンプー一つまともに出来ないで辞めていったのに、英語だけはうまかったわ。やっぱりショック。

そうそう、ミッキー事変の本筋ね。

お店的には、トイレットペーパーの芯より役に立たないミッキーなんだけど、ある朝、出勤してくる時ベンツでやって来たのよ、うそじゃないって、本当よ。もう、その時のあたしの彼氏なんて、インターネットで調べても出てくるか怪しいような奇妙な国産車に乗っていて・・・・、お母さんのお古なのよ。それだのに、ベンツよ、ベンツ。めるせでーすって思わず呟いちゃったわ。
それからよ、一気にDeep shit。

あら、言葉遣いワルくなってる?

お気になさらずぅ。