☆3

兄貴は開口一番こう言った「ヤス、そこの住所を教えなさい」

俺はもちろん教えなかったけど、兄貴はいたくご立腹。たって、野郎は警官つっても警察官僚だから、てめぇの足をひっぱる可能性を潰したいだけなんだ。

俺は兄貴が嫌いだ。
それは何も俺がヤツと比して貧乏だってことだけじゃない。

合理性 ――――― 兄貴はこいつを十全と使いまくるのさ。
そして俺は逆。アナクロだと揶揄されたって、不合理で不条理な方向ばかりへ進んできた。
それは俺に三国志劉備を思わせる。
玄徳はいつだって曹操の逆を進んでいたからね。

俺もそんな感じでガキの頃から兄貴とは逆のほうへだけ進んできた。
勉強はワースト3位を守り抜いたし、運動もダメ、悪ふざけだけは3人前で
いつだって教師の額に血管を浮き上がらせることばかりに血道をあげていた。

そんな俺、もちろん、まともな人間になんて育たなかった。

これは「告白」である。

えぶりでー★さんでーの名を借りたテロ。

小野田さんにあやかって俺は一人テロリスト。

そして練馬までのんびり歩いて帰った池袋から。