心の病気のケアの仕方

いつもつまらないことばかり書いているので、たまには役に立つ話を。

パニック障害との付き合い方」

色々な解釈があってボクには「ボクはこういう風にしています」としか書けませんが
パニック障害にはその病気と付き合っていく以上に
病気であるあなた自身を囲んでいる人間があなたと同じように苦しむと
いう事実を知らなくてはならないと思うんです。

あなたを愛しく思い、あなたを必要としている人間は
あなたと同じくらい苦しんでいるという事実があることを知っていますか?

卑近な例で申し訳ありませんが、
ボクはパニック障害にかかって以来、様々な人たちに迷惑をかけました。
「なんで病気に罹ったの?」なんて存外な訊かれ方をされた場合、
相手を怒鳴り倒し、恥ずかしげもなくこう叫んでいたと思います、
「てめぇ、俺のことを傷つけるんじゃねぇよ!お前に俺をここまで傷つける資格はない!」
被害妄想の塊です。

ですが、相手にとってみればそれは歯痛や二日酔いみたいなもので
そんなことで寄りかかられても困るよ、と本音では思っているわけです。だって
本当には相手の痛みなんて理解できないものだから。

そこのところに自覚的になればなるほど、病気が悪化していくと
いうのがこの病気の恐ろしいところでもあるので深くは言及しませんが、
でも、人々の無関心に大して怒りを覚えるってのは完全な被害妄想で
ボクはそれにとても自覚的です。ですから病気との闘いも一進一退です。

でもねえ、ボクはそれでいいかと思っているですよ。
ワガママで意地悪で、相手をバラバラにしちゃうような汚い言葉を頻繁に発して
自分を守っているわけだから。

病気を抱えている人はすべからく意地悪で、口汚いと言っているわけじゃ
ないんですけど、少なくとも自分の弱さを外に露呈する時ってのは
誰でも最初は恥ずかしいものなんです。

だからボクは、心の病を抱えている方を身近に持つ人の苦しさは、痛いほど感じるんです、自覚的だから。った、いてぇ、って感じで。
自分が相手に放った言葉や態度が本当に憎しみに基づいているわけでもないのにも
自覚的なので、言った後、絶望感を味わうし、でもそれに対しての弁解もしたくない。
だって病気だもんって開き直っているんですね。でもそれが出来ないと治らないから。

でもずっとこんな風に考えて生きていると、自分の言葉に信用がなくなってくる。
だって、マゾヒスティックな行為じゃないですか、それって。
ボクはやっぱりマゾじゃないから、俺はいったい何をしゃべっているんだろう?
って毎回毎回相手を傷つけるたびに心がささくれ立って、それを自己正当化する
ことで治療しているって勝手に自覚しているわけだから、
言葉の感覚、もっと言うと、言葉への信頼に唾はいて、後で後悔しているので。

でも信用って大事ですよね。
恋愛や家族の絆、友情は勿論、社会と言うのは信用が基盤になっていて
信用のないところにコミットメントは生じない。

このことを踏まえると、ボクはとても今の社会で一人で生きていくことなんて
できない気がしてくるんですね。これが鬱状態の一つですね。
上手に関係を造れないくせに、もっと言うと造る努力すらしていない人間が
恐れ多くも他人力を必要としている。この矛盾。

でもね、言い訳じゃないけど、これが今のボクのすべてなんです。
やれるだけのことはやっています。
その上で、迷惑かけちゃうのはもう仕様がないかな、って開き直っています。

28歳に今日なりました。皆さんも、開き直って人にイッパイ迷惑かけて
寄り添って生きていきましょう。人と言う字は・・・・チャンちゃん。