「それこそさ、バチバチで行っちゃえばいんじゃないかい」
「やっぱそう思う?」
「うん、それがいいと思うよ」
「でもそういうのって急になんかやるのも恥ずかしいやんか」
「そうか?別に恥ずかしくはないけど」
「私だけ特別なんかな?」
「いや、そんなこといってないよ」
「・・・でも特別視してる。むかつく」
「いや、むかつかれても困る。でも確かに君はちょっと変なところがある」
「え、例えばどこ?」
「そうねえ、まずは誰と比べてみてって話になるとも思うんだけど、三度三度食事を取って、毎日規則正しく寝起きしてるOLさんと比べて・・・」
「それ、もう、比べる対象間違ってるやん」
「そうね、君はOLじゃない」
「三度三度ごはんも食べるけど」
「ごはんも食べるし、規則正しく起きられるときは起きるし、派遣だけど真面目に仕事をしていた」
「なんで過去形なん?私今でも派遣で仕事してるよ」
「マジで?」
「うん」
「そのバッグとかは」
「自分で買った」
「わお。彼氏、いまかなり金持ってるよ」
「そやね」
「ひょっとしたら今が一番持ってる時期なのかもしれない」
「いまいちピンとこんな」
「そこ、いいところ。好き」
「・・・・・」
「いや、そういうエロい意味じゃなくて、人間として好き」
「いや、わかってるから」
「ならいんだけど」
「うん」