今までの音楽、これからの音楽

このブログ小説&エッセイを始めて、一年と半年が経ち、そろそろ親しい人間に読んで感想をもらおうと
何人かの仲のよい友人にアドレスを教えた。一月まえのことだ。

一週間と経たないうちにさまざまな反応が返ってきた。

ボクの友人は写真家や映画監督、ミュージシャン、絵描きなど、いわゆるアート系の人が多く
(予想通り)厳しい意見をたくさん頂戴することとなった。

それというのも、彼ら(彼女ら)は、旧態以前の「商業主義的な芸術」を否定して
大企業や組織からはみ出した<業界の鼻つまみ者>ばかりで、商品としての文学にはまったく興味を持っていなかったからだ。

ボクは、小説を商品として市場に流通させるためには、一定の約束を守り、読者をある程度満足させる必要があると考えていたので、ある程度の通俗性や技術を散りばめて、文章を書いていた。
彼らにしてみれば、そういった「どこにでもある小説」を書くボクを“友人として”許せなかったのだと思う。
それは理解できた。

以下、次号